◎野生フクロウのエサ◎

和名 アフリカワシミミズク
英名 Spotted Eagle-owl
学名 Bubo africanus
アフリカワシミミズクは主に節足動物、小型哺乳類、そして鳥類をエサとしています。その他にも、多種多様な獲物がこのフクロウのエサとして記録されています。例えばサソリやクモ、甲虫類を含む節足動物。モグラ、ウサギ、げっ歯類、ハリネズミ、コウモリを含む小型哺乳類。タイヨウチョウやハト、ハヤブサ、サイチョウ、シャコなどの鳥類。また、爬虫類、両生類、巻貝、サワガニなども必要に応じて捕獲しています。エサ動物は、地理的環境や季節などにも影響を受けます。例えばナミビアの大西洋側に位置するナミブ砂漠ではヤモリ、アレチネズミ、モグラなどが主なエサ動物となっていましたが、南アフリカ共和国においては記録された1076の獲物のうち、67%を無脊椎動物が占めていました。さらに沿岸部であるペアは育雛期にアジサシを主なエサとしてヒナに与えていました。げっ歯類がたくさんいるときは、これらがメインの獲物となっていました。またこのフクロウは時として動物の死肉を食べることもあるようです。そして、野生個体でも定期的に水を飲むことが知られています。
アフリカワシミミズクは基本、夜行性のフクロウですが、まれに昼間活動することもあります。狩りは木の枝などのパーチに止り、待ち伏せ型で行います。しばしば森林に沿った開けた道沿いで狩りをし、獲物を見つけると滑空降下して、ほとんどの場合、地上でエサとなる動物をつかまえます。しかし時として小型の哺乳類を走って追いかけたり、また、飛翔昆虫やコウモリ、鳥などを飛びながら追いかけて捕えたりすることもあります。
参考文献:
Manfred Heidenreich (1995),
Birds of prey medicine and management, Blackwell Science, Inc., MA
J d Hoyo, A Elliott and J Sargatal(1999), Handbook of the birds of the
world Vol.5, Lynx edicions, Barcelona
Hand, Thatcher, Remillard and Roudebush, 本好茂一監修(2001),小動物の臨床栄養学第4版, マークモーリス研究所日本連絡事務所,
カンザス州トピカ
Boxes, baskets and platforms / artificial nest sites for owls and other
birds of prey, Sue M. Dewar and Colin R. Shawyer, the hawk and owl trust,
London
Fredric L. Frye, 松原哲舟監 (1997), 飼育下爬虫類の食餌, LLL Seminar
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