○○のお店          M i n e r v a    本文へジャンプ
  小型フクロウのエサを製造・販売しております


初生雛

初生雛

初生雛は、フクロウのエサとして最もよく利用されるものの一つです。卵を採るための産卵鶏はメスのため、養鶏業では雌雄鑑別の終えたオスの初生雛は不要となります。これらがフクロウのエサとして利用されています。初生雛はフクロウ以外にも猛禽類や爬虫類、動物園などで幅広く利用されており、決して無駄にされることはありません。

初生雛はほぼ無菌的な卵から孵化し、さまざまな微生物や環境による汚染が起こる前に、速やかに処分されます。養鶏業は伝染性の病気を特に警戒しますので、生まれたばかりの雛は外部への移動などが伴わなければ、伝染性微生物による汚染の心配はまずないと考えられます。その後の貯蔵と輸送も、この状態を維持するような方法で行われていれば、病原体による汚染はほぼ回避できるでしょう。つまり、初生雛は潜在的な病原体の観点からは、非常に安全で最も安心できる食べ物ということができます。

一般的に、初生雛の貯蔵は急速な冷凍で行われ、エサ用の「冷凍ヒヨコ」として取り扱われます。昨今、猛禽類や爬虫類などの専門ショップでも、これらペット用エサとして、丸ごとの冷凍ヒヨコが販売されています。冷凍ヒヨコはフクロウにとっても良いエサとなりますが、初生雛の特性として肉質が柔らかいため、上嘴の摩耗が不十分となり、しばしば過長してしまうことがあります。この場合、人間が嘴のトリミング(正常な長さまでカットして整えること)を行わなければなりません。しかし嘴の内部は血管に富んでいますので、出血には十分注意する必要があります。

猛禽類におけるデータでは、初生雛のみの食餌で育てた場合でも、猛禽は健康を維持し、繁殖もでき、さらに雛を育て上げうることが明らかとなっています。

初生雛は一般的に嗜好性が良いため、特に病気の時や食欲が減退している時などは、非常に良いエサとなります。猛禽類は獲物の全てを食べているときの水分消費量は比較的少ないといわれていますが、体調不良時は、しばしば脱水に陥って命に危険が及ぶことがあります。初生雛は水分を多く含んでいますので、病気の時は脱水改善の点からも優れているといえます。

逆にこれに慣れ過ぎると他の食物を嫌がってしまう個体もいるようです。また幼少期から初生雛のみで育った猛禽の場合、他のエサに見向きもしなくなってしまうこともあります。初生雛は水分が多いため、多少食べ過ぎても栄養過多になってしまう恐れは、まずありません。しかしフクロウ本来の食性を考えると、様々なエサ動物から様々な栄養素をとるほうが好ましいため、時には他の食物源を与えることが推奨されています。


エサと飼い方 に戻る

    copyright(c)2014 Minerva All Rights reserved.
このホームページのすべての文章の文責および著作権はMinervaに帰属します。