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モリフクロウ

◎野生フクロウのエサ◎

和名 モリフクロウ
英名 Tawny Owl
学名 
Strix aluco


 モリフクロウは主に小型げっ歯類や、トガリネズミの仲間、子ウサギなど、リスくらいまでの大きさの小型哺乳類を捕食しています。また鳥類も食べていて、ハトくらいの大きさまでなら狩ることができます。さらに両生類や爬虫類、ミミズ、カタツムリ、甲虫などの昆虫類、時には魚なども食べています。モリフクロウは市街地でも見られますが、街中では主に小鳥と小型げっ歯類をエサとしており、その他の獲物も捕れれば食べています。
 モリフクロウのペリットには土や植物が含まれることが多く、時に柔らかい木の破片やおがくずも入っています。イギリスにおけるペリットの研究によると、モリフクロウのエサはネズミの仲間が全体の56.4%を占めており、それより大きな哺乳類が34.7%を占めていました。またスコットランドではネズミの仲間のウッドラットが哺乳類の中で一番多く捕食されており、鳥類の中ではイエスズメが最も多いことが分かりました。
 エサとなる動物は季節によっても異なります。冬場は哺乳類がメインのエサとなりますが、雛を育てる時期には鳥類が主体となります。また、獲物の大きさも冬場は小さいものが多く、育雛期には30g以上あるやや大きめの獲物へと変化していきます。チェコのボヘミア地方東部では、モリフクロウは通常ハタネズミをメインのエサにしていますが、ネズミの少ない年は別の獲物を捕食していました。獲物の種類とその割合は、エサ動物に対する嗜好性よりも、むしろ捕獲しやすいかどうかに左右されているようです。例えばハンティングしやすかったり、個体数が多かったりすれば、それだけその動物をエサとして利用する割合が高くなります。
 モリフクロウは基本的に夜行性のフクロウです。狩りは主に夕暮れ時と明け方に行いますが、時に日中も獲物を探すことがあります。狩りのとき一番頼りにするのは聴覚で、獲物の発する音によってその動物がいる場所を突き止めます。ほとんどは木の枝などから直接飛び降りて獲物を捕らえますが、時に空中を旋回したり、何度も短い飛行を繰り返したりして再び同じ枝に戻ることもあります。農耕地など開けた場所で狩りをする際は、滑空を織り交ぜながらゆっくりとジグザグに飛んだりホバリングをしたりしながら獲物を探します。滑空と下降を繰り返して獲物に近付き、最後は翼を大きく広げて攻撃し、仕留めます。さらに、飛びながら水面近くにいる魚を捕らえたり、浅瀬を歩いて魚を捕まえたりすることもあります。ミミズを探す際は、地面に降りてじっと動かず音が聞こえるまで待ち、いる場所を探り当てます。地表で昆虫などの小さな獲物を探す際は、頭をぐるりと回したり、首をのばしたり、前に飛び跳ねて進んで、また頭を回したりといった、広く音をとらえるための行動をとります。獲物となる虫が見つかると、最後に2−3回翼を少し広げながら大きく跳躍して捕まえます。コウモリや大型の飛翔昆虫は飛びながら捕まえることもあります。こうして捕獲したエサ動物は、たいてい木の枝まで運んでいってから食べます。




参考文献:

Manfred Heidenreich (1995), Birds of prey medicine and management, Blackwell Science, Inc., MA

J d Hoyo, A Elliott and J Sargatal(1999), Handbook of the birds of the world Vol.5, Lynx edicions, Barcelona

Hand, Thatcher, Remillard and Roudebush, 本好茂一監修(2001),小動物の臨床栄養学第4版, マークモーリス研究所日本連絡事務所, カンザス州トピカ

 Boxes, baskets and platforms / artificial nest sites for owls and other birds of prey, Sue M. Dewar and Colin R. Shawyer, the hawk and owl trust, London

 Fredric L. Frye, 松原哲舟監 (1997), 飼育下爬虫類の食餌,  LLL Seminar



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