◎野生フクロウのエサ◎

和名 シマフクロウ
英名 Blakiston's Fish-Owl
学名 Ketupa blakistoni
シマフクロウの主なエサは大小の魚、カニ、ザリガニ、カエル、鳥(最大でライチョウサイズまで)、そしてコウモリなどです。秋から冬の間、エサの多くはザリガニやその他の甲殻類で、時々小型の哺乳類も捕え食べています。さらに驚いたことに、ネコや小型のイヌなども食べたことが報告されています。
シマフクロウの採食行動は主に夜間で、魚をメインに捕食しますが、夕暮れ時にカエルなどを捕えたりもします。また必要であれば日中も狩りを行います。シマフクロウは低い木の枝や丸太、川の浅瀬を見渡せる土手などに止まって、エサを物色します。そしてしばしば地面を歩いたり、時に水の中に立ったりもします。獲物を捕らえる際は上から飛び跳ねて、鉤爪でしっかりつかんで捕殺します。それ以外にも水面近くで魚を襲ったり、先に両足を水中深くまで潜らせてから獲物を捕えたりすることもあります。冬季に水面が凍りつくと、シマフクロウは氷の裂け目がある水辺のそばで獲物をじっと待つようになります。そのような場所には個体が集ってきて、ときにその数は5〜6羽にまで及びます。
参考文献:
Manfred Heidenreich (1995),
Birds of prey medicine and management, Blackwell Science, Inc., MA
J d Hoyo, A Elliott and J Sargatal(1999), Handbook of the birds of the
world Vol.5, Lynx edicions, Barcelona
Hand, Thatcher, Remillard and Roudebush, 本好茂一監修(2001),小動物の臨床栄養学第4版, マークモーリス研究所日本連絡事務所,
カンザス州トピカ
Boxes,
baskets and platforms / artificial nest sites for owls and other birds of prey,
Sue M. Dewar and Colin R. Shawyer, the hawk and owl trust, London
Fredric L. Frye, 松原哲舟監 (1997), 飼育下爬虫類の食餌, LLL Seminar
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