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  獣医師監修のもとペットフクロウのエサと飼い方についてまとめました

◎ペットフクロウのエサ◎

ペットフクロウの食餌 
  飼育下におけるフクロウの健康維持のために、エサは大変重要です。しかし現在、公にされているフクロウの食餌に関する情報は、極めて不足しています。毎日のエサの要求量ひとつをとっても、厳密なデータはありません。近い例で、飼育下におけるタカなどの猛禽類から得られたデータは、ある程度参考になると考えられます。これによると、猛禽類の一日の餌要求量は、その種類によって体重の4~25%とばらつきが大きいことが分かっています。そして小型のものほど体重当たりのエサ要求割合は高く、大型のものほど低い傾向にあります。

また当然のことながら、各個体においても日々のエサ要求量は変化します。外気温などの環境因子や、生理的活性レベルから影響を受けるためです。繁殖中なら産卵によるメスの消耗や繁殖成績をあげるため、特にバランスのとれた食餌を与えなければなりません。猛禽ブリーダーのなかには繁殖中、猛禽用の一般的なビタミン・ミネラルサプリメントを多く使っているところもあります。しかしこれに関しては疑問の声が上がっています。猛禽類の栄養要求量がいまだ良く分かっていないため、そのようなサプリメントを作ること、またそれを栄養内容が知られていないエサ動物に対して適切に使うことは難しいと考えられるためです。例えば、受胎率をあげるといわれるビタミンEの入ったサプリメントは、ブリーダーの間で信仰されていますが、このビタミンの受胎能を上げる効果は、今のところラットでしか証明されていません。その上、ビタミンEは脂溶性であるため、無分別に添加することは賢明ではなく、他の脂溶性ビタミンA、D、Kのように過剰投与の危険があり、病気を引き起こす可能性も有ります。

ケージ飼いの猛禽類にはエサとして、しばしば初生雛があたえられています。特に小型のハヤブサなどでは、これのみで健康状態を維持することが可能で、繁殖でも一定した成功を収めていることが報告されています。しかし単調なエサのみでの飼育は、鳥にとって最高の状態とはいえず、やはり最も良いのは本来の食性に近い「病原菌に汚染されていない・新鮮で・様々な種類の・丸ごとの」エサ動物を利用して飼養することです。

「汚染のないエサ」は当然のように考えられていますが、生ものを食べているフクロウにとっては常に考慮する必要があります。例えば1994年イングランドからドイツに輸入された冷凍ウズラが原因で、いくつかのブリーダーで全ての若いハヤブサが死亡してしまうという事故が発生しました。これは、冷凍ウズラがパスツレラ菌に汚染されていたために生じたものです。残念ながら、エサ動物の病原微生物検査は、ほとんど行われていないのが実情です。しかし飼い主みずからが検査を行って利用するのも現実的ではありませんので、より安心して与えられるエサを選択して利用することが、唯一最善の防衛策と考えられます。また屋外の禽舎で飼育している場合、エサを置く場所も重要となります。エサを置く場所が地面に近ければ、それだけ禽舎床や排せつ物などによる汚染の危険性が増します。地面にはクロストリジウムなどの病原菌が潜んでいる可能性もあるからです。

「できるだけ新鮮なエサ」を与えることも非常に重要です。常温で生ものは急速に腐敗が進みますので、一般的な腐敗菌の増殖は常に考慮しなければなりません。しかし新鮮といっても、場合によっては逆に危険なケースもありえます。フクロウの伝染病リスクは時に餌からもたらされることがあります。家禽やハトを餌として与えていると、新鮮であるほど寄生虫などのリスクが高まることになります。特に若いフクロウはこのような感染症に対して非常に弱く、命を落とす可能性も有ります。

「さまざまな種類のエサ」は、各種栄養素をおぎない、偏りを防ぐ意味で大変好ましいです。一種類のみの単調なエサを与えられた場合、そのフクロウにとって最良の状態をキープすることは難しくなります。例えば、同じ猛禽類のタカにおいて、Klostersと Meisterは初生雛のみを与えると慢性的な鉄欠乏性貧血症になる可能性があるのではないかと指摘しています。特に狩りの期間毎日訓練されるようなタカで、そのような疑いのある単調なエサのみを与えていたら、最高の成績はほぼ得られないと考えられます。

 「丸ごとのエサ」は、物質の原則として全ての臓器を含む新鮮なエサ動物は、野生フクロウの食性と比べてみても、栄養的に好ましいということです。例えば、人間が食べている骨なしの肉(骨格筋)は、非常にカルシウムが不足しています。一般に食肉組織(鶏肉や牛肉など)はリン酸濃度が高く、これのみで飼育された場合、生体にとって最も重要なミネラルであるカルシウムとリンの比率が、極端に低下してしまいます。もちろんフクロウは食餌中のミネラルバランス不均衡に対して、ある程度適応する能力がありますが、長期にわたる栄養失宜は避けなければなりません。丸ごとのエサ動物には個体を構成する全ての栄養素が含まれており、大きな動物のごく一部だけを与えられた結果しばしば生じる、栄養欠乏症の進行を予防することができます。また丸ごとの動物なら、その外皮によって肉の急速な乾燥も防ぐことができますし、ペリットの材料になる羽毛や毛皮も含まれているといったメリットもあります。エサにペリットの材料が少ないと、屋外禽舎では鳥が地面から砂や砂利をフードと一緒に過剰に取り込んで健康を害してしまうこともありえます。


 初生雛
 小型げっ歯類
 ウズラ(成鳥)
 
 ミルワーム
 シルクワーム




ペットフクロウ&ペットミミズクの飼い方

フクロウやミミズクの仲間は世界中に約200種類ほどおり、小さなスズメフクロウから大きなワシミミズクまで、さまざまな種類がペットとして流通しています。これら全ての種に対して適切な飼養管理を行うことは大変困難を極めることですし、またフクロウ類はメジャーなペットではありませんので、実際の飼育方法は手探りの部分があることも否めません。しかし少しずつではありますが確実に飼育方法の経験や実績は蓄積されてきています。これらを踏まえフクロウ・ミミズクの飼育方法をここで簡単にご紹介したいと思います。フクロウ・ミミズクの飼い方に関する技術はまだまだ発展途上で、今後とも改善されていくべきものです。フクロウ飼育を手掛ける皆様のお知恵も拝借し、情報を共有できれば幸いです。

 1.フクロウ・ミミズクへのエサの与え方
 2.フクロウ・ミミズクの住環境
 3.温度や湿度、日照時間
 4.毎日の世話
 5.爪とクチバシのケア(切り方)
 6.怪我と病気





                   
            コキンメフクロウの飼育日誌はこちらから
     

参考文献:

Manfred Heidenreich (1995), Birds of prey medicine and management, Blackwell Science, Inc., MA

J d Hoyo, A Elliott and J Sargatal(1999), Handbook of the birds of the world Vol.5, Lynx edicions, Barcelona

Hand, Thatcher, Remillard and Roudebush, 本好茂一監修(2001),小動物の臨床栄養学第4版, マークモーリス研究所日本連絡事務所, カンザス州トピカ

 Boxes, baskets and platforms / artificial nest sites for owls and other birds of prey, Sue M. Dewar and Colin R. Shawyer, the hawk and owl trust, London

 Fredric L. Frye, 松原哲舟監 (1997), 飼育下爬虫類の食餌,  LLL Seminar



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