ミルワーム
チャイロコメゴミムシダマシという甲虫の幼虫は「ミルワーム」という名前で、長年、昆虫を食べる飼育動物用のエサとして用いられてきました。この虫は成熟すると完全変態して黒い甲虫になりますが、通常、茶色いワーム状の幼虫のほうが利用されます。幼虫はキチン質でできた外皮を脱皮して成長していき、脱皮後24時間以内であれば、外皮が柔らかいため、より消化しやす特徴があります。ミルワームはカルシウムとリンの比率が著しくバランスを欠いていますので、単独で昆虫食のフクロウ類のエサとして与えるには不適切です。しかし、他のエサと組み合わせたり、ミルワームに栄養剤を添加したりして用いることはできます。
ミルワームの栄養・化学組成(Roots,C. The chemical composition of mealworms. WRC Wildlife J. 1(4),
1978
脂肪 12.0%
タンパク質 20.8%
炭水化物1.86%
繊維2%
水分61.9%
カルシウム0.03%
リン0.27%
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