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アカスズメフクロウ

◎野生フクロウのエサ◎

                   「ザ・フクロウ:誠文堂新光社より」

和名 アカスズメフクロウ
英名 Ferruginous Pygmy Owl
学名
 
Glaucidium brasilianum


アカスズメフクロウの主要なエサは昆虫類です。加えて爬虫類、鳥類、哺乳類、両生類もエサとなっています。昆虫の中では特にバッタ類が多く、バッタ科とキリギリス科の昆虫をメインに捕食しています。その他、サソリやトカゲ類(ハリトカゲ、ツノトカゲ)、小型のネズミ類(ハツカネズミ、ピグミーマウス、カンガルーネズミ)、ヒタキなどの小鳥類も獲物となっています。
 南テキサス州における調査では、アカスズメフクロウのエサは昆虫類が最も多く、エサの58%を占めていました。続いて爬虫類が22.5%、鳥類が10.5%、哺乳類は8.6%となっていました。哺乳類と両生類はエサとして運んでくる獲物のうち、数としては1%にも満たない割合で、まれにしか捕獲できませんが、昆虫類に比べずっと重量があるため、捕れればそれだけエネルギーを補充することできます。
 アカスズメフクロウは超小型のフクロウですが、時に自身より大きく剛毛なコットンラットやマキバドリといった大型の獲物も狩ることが観察されています。さらに飼育下のシャクケイを攻撃し、最終的に殺した記録も残っています。小型とはいえ狩りをする際は猛禽らしい獰猛性をもっています。
 アカスズメフクロウは昼・夜行性のフクロウです。例えば子育て中、巣内へのエサの運搬は早朝・正午・夕方と一日3回のピークがあります。中でも早朝はエサ動物の捕食量が最も多く、これは夕方から夜間にかけてのヒナの栄養要求量を補う意味があると考えられています。もちろん夜間でもヒナに対する給餌はありますので、結果として一日中狩りが行われているようです。巣内へのエサ運搬ピークが日中になるのは、エサとなる動物の行動と栄養要求を反映していると考えられています。たとえば早朝ならスズメ目の鳥は繁殖行動で忙しく動き回りますし、もう少し時間がたつと爬虫類や昆虫類、小型哺乳類などが活動し始め、捕食しやすくなります。お昼頃には爬虫類と昆虫類がエサを探し回るため発見しやすくなりますし、夜になれば小型哺乳類が再度出現しますが、視力が下がっているため、フクロウにとって捕獲しやすくなるからです。
 スズメフクロウは、たいてい木の枝などの高い位置から獲物に対して狩りを仕掛けます。上方からなら狙いやすく、狩りの成功率が高まる可能性があります。また、生い茂った植物の葉の間から、エサ動物に対して突然襲いかかることもあります。



参考文献:

Manfred Heidenreich (1995), Birds of prey medicine and management, Blackwell Science, Inc., MA

J d Hoyo, A Elliott and J Sargatal(1999), Handbook of the birds of the world Vol.5, Lynx edicions, Barcelona

Hand, Thatcher, Remillard and Roudebush, 本好茂一監修(2001),小動物の臨床栄養学第4版, マークモーリス研究所日本連絡事務所, カンザス州トピカ

 Boxes, baskets and platforms / artificial nest sites for owls and other birds of prey, Sue M. Dewar and Colin R. Shawyer, the hawk and owl trust, London

 Fredric L. Frye, 松原哲舟監 (1997), 飼育下爬虫類の食餌,  LLL Seminar



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